電機連合の会合で交渉状況の厳しさを指摘する有野正治中央執行委員長(中央)=7日、東京都港区の電機連合会館【拡大】
同日の委員会では、傘下労組から経営側との交渉状況が報告された。「2年連続の大幅な賃上げを踏まえると、これ以上は難しいとの発言もあった」(富士通労組幹部)と説明するなど、労使間の溝の深さをうかがわせた。
ただ、電機大手の春闘は組合の要求や経営側からの回答額をそろえる「統一闘争」を実施している。
電機連合幹部と主要メーカーの労務担当役員が直接議論する「産別労使交渉」では、経営側は「賃上げについて社会性も考慮すべきだ」との見解を示しており、ゼロ回答はなさそうだ。満額回答は難しいが、月1000~2000円のベア攻防になる可能性が高い。
電機連合は同日、傘下労組に「デフレ脱却や経済の好循環など社会的な役割を果たすためには継続的な賃上げが必要で、この考えを最後まで貫いてほしい」と求めた。経営側も3年連続のベアは固定費増となるだけに16日の回答日まで、交渉の曲折も予想される。