羽田空港の国際線ターミナル。昼間に羽田を出発する米東海岸行きの直行便が今秋にも実現する【拡大】
一方、アメリカン航空は日本航空と、ユナイテッド航空は全日本空輸と同じ航空連合(ワンワールド、スターアライアンス)に加盟しているため、互いにコードシェア(共同運航)や乗り継ぎの便を図りやすい。
それだけに、デルタの横やりが日米協議を長引かせていることに関して、各社の間には「羽田の貴重な発着枠が無駄になっている」と不満が渦巻いていた。
「潮目が変わったのは、昨年11月」だと国土交通省幹部は打ち明ける。フォックス運輸長官が来日した際、「羽田から東海岸便が飛んでいないのはどう考えてもおかしい。日米関係の重要性と利用者の便に鑑み、ぜひ解決したい」との認識で石井啓一国交相と一致したという。
これを受けて12月に米国で行った航空交渉は一旦、物別れに終わり、年が明けて2月16日に再開した協議も、「米政府内の調整」を理由に、当初の予定から1週間延期された。さらに協議日程も1日延長。熾烈(しれつ)な議論の末、合意に至ったという形を取ることで米政府がデルタへの配慮を示したもようだ。