羽田空港の国際線ターミナル。昼間に羽田を出発する米東海岸行きの直行便が今秋にも実現する【拡大】
日米両国のユーザーにとって利便性が高まるのは間違いないが、一方で、成田の地盤沈下が進む恐れは残る。羽田が10年の再国際化から利用者数を伸ばし続けているのに対し、成田は頭打ちの状態だ。
成田国際空港会社の夏目誠社長は同日の記者会見で、「(羽田と)重複する北米路線の運休や減便など一時的な影響を受ける」と懸念を述べた。14年に羽田の国際線が増枠された際に週63便減り、国際線利用者も71万人減少したことを念頭に置いた発言だ。
とはいえ、国際線の乗り継ぎに関しては、多くの便が発着する成田の方が圧倒的に利便性が高い。国内線に乗り継ぎやすい羽田にしても、1つしかない国際線ターミナルの混雑慢性化が重い課題となっている。
国交省幹部は「『成田VS羽田』の勝負ではない。両者の強みを生かし、成長著しいアジア市場の乗り継ぎ客を日本へと取り込むことが重要」と指摘する。