ソニーのVR端末でデモンストレーションを行う女性=15日、サンフランシスコ(ロイター)【拡大】
VRをめぐる各社の動きは活発だ。ソーシャルゲーム大手グリーは今月、VR端末を開発する台湾のHTCとの業務提携を発表。国内のテーマパークやアミューズメント施設に、VRを活用した設備やコンテンツを販売する方針だ。
また、韓国サムスン電子は昨年12月にスマートフォンに接続して使うVR端末を一般発売。東京都内で今月、VRを使ったコンサートも開催した。音楽に合わせて振動する特製の椅子と360度見回せるVR端末で、臨場感を再現した。
三菱地所はマンションの「VR内覧」に、サムスンのVR端末を使っている。関係者は「コンテンツ次第で、さまざまな需要を取り込むことができる。VRの可能性は大きい」と強調する。
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「プレイステーション(PS)VR」の価格などを発表したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が担うゲーム事業は、ソニー全体の業績の牽引(けんいん)役だ。PSVRの成否は、経営不振からの脱却途上にあるソニーの“復活”にも影響しそうだ。
ソニーの平成28年3月期連結業績見通しでは、全体の営業利益3200億円のうち、ゲーム事業が850億円と3割近くを占める。金融事業を除く7部門では稼ぎ頭だ。据え置き型ゲーム機「PS4」の販売が世界で好調なうえ、PS4を活用したゲームや映像作品のインターネット配信で収益の安定性も増している。