昨夏から出版の準備を進めて本業のかたわら、出張先のホテルや移動中の電車でもパソコンを開いて執筆にいそしんだ。
昨年の完成をめざしていたが、最新情報がどんどん加わっていくため、そのたびに中身も随時更新していくうちに越年してしまったという。
年末年始も作業が続いたが、テレビ番組でしばしば電力小売りの全面自由化の話題が取り上げられるなど関心が高まっている段階での解説本の出版となって好調な売り上げとなった。石橋さんは「鮮度の高いものが世に出せた」と出来映えに胸を張る。
親しみやすさにも力を入れた。本の表紙には光る電球がデザインされ、帯には頭部が薄い男性のイラストが描かれている。表紙に帯を重ねると、男性の頭が光っている絵になる。
本の章の導入部分では、この男性と女性が関西弁で漫才のようにかけあう漫画も挿入されており、やや難解な電力事業の世界に入りやすくしている。