そこでシュルツ氏は84年にスタバを退社し、エスプレッソカフェの店「イル・ジョルナーレ」を開業。予想通り、このお店が当たったため、87年に3800万ドル(約43億円)でスタバを買収。96年の日本進出を機に海外進出をスタートさせ、以降、全世界に店舗網を急拡大。
2000年にCEOを退くが、経営危機を打破するため08年に復帰。大リストラを断行し、11年最高益を記録し、ブランドを建て直し、現在に至っています。
そんなスタバの原点となったイタリアのカフェ文化ですが、米経済誌フォーブス(電子版)は3月1日付で、スタバが本場のイタリア市場で受け入れられるには「6つの課題を克服せねばならない」との興味深い記事を掲載しています。
それによると、イタリアのコーヒー市場は2014年時点で100億ドル(約1兆1300億円、小売り販売額)で世界一。世界の総供給量の4・6%を占めているといいます。そんなお国柄ですから、とにかく世界的にみてもコーヒーの味に超うるさく、シュルツ氏でなくても、現地のエスプレッソやエスプレッソ系飲料に衝撃を受けた方は日本にも多いはずです。