バンシ・グループは17万人以上の従業員を抱え、14年は世界約100カ国で約26万のプロジェクトに関わった。売上高は5兆円規模で、建設ラッシュの続く中国の企業数社に抜かれたとはいえ、中国企業を除くといまだに世界トップを維持している。
日本進出あり得るか
世界をまたにかけて事業を展開するバンシ・グループ。傘下のバンシ・エアポートが関空の運営権を取得し、オリックスなどとの共同出資で設立した関西エアポートが4月から関空の運営を始めることから、日本への本格進出を予測する声が出ている。
空港の滑走路やターミナルの建設は、バンシ・グループが最も得意とする分野のひとつだ。実際、バンシ・エアポートが運営するフランス・ナント空港やチリ・サンチアゴ空港、カンボジアの3空港の拡張工事はバンシ・グループが担当している。