フォルクスワーゲンが初公開した小型SUV「Tクロスブリーズ」=3月1日、ジュネーブ(共同)【拡大】
【ワシントン=小雲規生】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は21日、昨年9月に発覚した排ガス規制逃れ問題での所有者への対応について、米環境保護局(EPA)などと基本的な合意に達したと発表した。米メディアによると、合意内容には米国で販売済みの不正対象車約50万台をVWが買い取ることなどが含まれている。
VWと当局に対して不正車両の修理などの解決策で合意するよう求めていたカリフォルニア州の連邦地裁のブライヤー判事が21日の審理で合意の概要を明らかにした。不正車両の所有者らが起こしている約600件以上の損害賠償請求が解決に向かうと期待されている。
今回の合意の対象は排気量2000ccのディーゼル車。VWが11月に不正を認めた3000ccのディーゼル車約8万5千台についても早期の合意が目指されている。
ロイター通信によると、VWには100億ドル(約1兆1千億円)の費用負担を強いられる可能性がある。VWはこのほか米当局から数十億ドル単位の罰金を課せられるとみられており、経営の圧迫要因となりそうだ。
VWは21日の声明で合意について「事態を是正するための重要な一歩だ」と評価し、顧客の信頼回復に力を尽くすとしている。