経済同友会の小林喜光代表幹事は22日、産経新聞の取材に応じ、三菱自動車の燃費データ不正問題に対し、「過去にも(クレーム隠しなどの)問題があって、今回もデータの捏造(ねつぞう)というのであれば、許し難いことだ」と、批判した。
経団連の榊原定征会長、日本商工会議所の三村明夫会頭も今回の問題の発生に「残念だ」と語っており、財界全体が三菱自に厳しい目を向けている。
小林氏は三菱ケミカルホールディングス会長としても、「コンプライアンスが会社にとって最大のポイント。その問題が三菱グループで起きたことは残念」とも語った。
また、日商の三村氏は21日に記者団の取材に対し、「フォルクスワーゲンの実例が目の前にある中で残念。製造技術を大事にする日本の製造業ではあってはならない」と、強調した。
経団連の榊原氏も21日の会見で、「日本を代表するような企業で(コンプライアンスが)守られなかったことは非常に残念」とし、「不正を行った原因の究明、再発防止策に加え、不正によって損害を受けた方々への補償など、国民が納得できるようにして速やかに対応してもらいたい」と、早急な措置を求めた。