三菱自動車のSUV「RVR」の現行モデル(提供写真)【拡大】
三菱自動車の燃費データ不正問題が軽自動車4車種以外にも広がったことで、業績への影響が拡大しそうだ。主力のスポーツ用多目的車(SUV)「RVR」などに不正の疑いが浮上し、利益を稼ぐ海外市場にも影響が広がる恐れがある。相川哲郎社長ら経営陣は業績立て直しを目指すが、道筋は険しい。
益子修会長は11日の記者会見で、「すぐに経営安定の道筋がつくとは思わない。思い切った改革をやる必要がある」と述べた。
三菱自は10日から販売店に対し、軽4車種の利用者に補償を通知する文書を発送。エコカー減税の返還やガソリン代の差額を負担する内容だが、具体的な金額は明記していない。
今回の報告は、補償の前提になる実際の燃費値は示さなかった。三菱自は今後、認証を求めて燃費値を再申請する方針だが、「不正をした会社のデータは信用されない」(関係者)。国土交通省の独自試験の結果を待つ必要があり、軽供給先の日産自動車が販売機会を失う損失などが増えて補償額は膨らむ見込みだ。