日産が三菱自に34%出資し筆頭株主に 燃費不正での経営悪化、日産傘下で再建へ (1/2ページ)

2016.5.12 13:36

三菱自動車本社=東京都港区

三菱自動車本社=東京都港区【拡大】

 三菱自動車は12日に取締役会を開き、日産自動車との資本業務提携の交渉入りを決めたことが12日分かった。日産が2千億円超を出資し、三菱自株の34%程度を取得して筆頭株主になる見込み。燃費データ不正問題で経営悪化が避けられない三菱自は、日産の傘下に入り再建を目指す。

 日産は12日午前、「本日の取締役会の議論のひとつとする」とコメント。三菱自も「取締役会で議論する」と発表していた。

 両社は平成23年に軽自動車の企画、開発を手掛ける共同出資会社を設立。資本関係はなかったが、日産は提携で三菱自の水島製作所(岡山県)で製造する軽の供給を確保する狙い。三菱自が主力とする東南アジアなどの生産・販売でも協力する見込み。出資比率が3分の1を超える34%になれば、会社の重要決定事項に拒否権を確保できるなど、強く経営参画できる。

 一方、三菱自は出資を受け入れ、不正問題で悪化が見込まれる財務体質を強化する。両社が注力する電気自動車(EV)など環境対応車の開発加速につなげる考えだ。

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