【三菱自動車・日産傘下へ】「安堵」「困惑」…三菱グループに広がる複雑な思い (2/2ページ)

2016.5.12 23:25

資本提携することをうけての共同記者会見に臨む日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市(大西史朗撮影)

資本提携することをうけての共同記者会見に臨む日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市(大西史朗撮影)【拡大】

 このため、日産主導の再建に歓迎ムードが広がり、三菱重工は「基本的に良い方向」、三菱東京UFJ銀も「前向きにとらえている」とコメントした。

 また、三菱自向け投融資残高が3350億円(3月末)と多く、アジア市場での販路開拓や新工場建設などを支援してきた三菱商事は「再建策を歓迎している」とコメントした。

 ただ三菱自と業務上の結びつきが強い企業からは日産主導の再建を不安視する声もある。ある幹部は「日産の世界戦略の中で、当社がどこまで三菱自の経営に参画できるのか」と懸念する。名門企業グループの結束力が改めて問われる。

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