《記者の質問がスタート。150人以上も集まった記者から挙手が相次ぐ》
--三菱自の燃費不正が拡大する可能性があるが、なぜこのタイミングで提携するか
ゴーン社長「三菱自とは5年間にわたるパートナーシップ築いてきた。益子会長とはオープンに対話しており、今回の状況も益子会長自身がごらんになったことを説明いただいているので、問題の規模については理解している。三菱自のトップが問題を分析し、それを共有しているので、当社としては三菱自の会社としての潜在力を信じている」
「三菱自は日産が筆頭株主になり、三菱自を支援してウィンウィンの関係が築ける。日産には直接的な相乗効果が期待できる。三菱自は、一部の地域の業績は日産を上回る。顕著なのが東南アジアで、スポーツ多目的車(SUV)やピックアップトラックは素晴らしい。(協業すれば)日産がじかに利益を享受できる。(燃費データ不正問題で揺れる)三菱自の不安は理解できるので、必要な時に手を貸すして問題を解消し、不安を払拭(ふっしょく)することを考慮した。トップレベルの信頼関係があったからこそ提携した」