--三菱自には三菱グループの支援を得る選択肢もあったが、日産を選んだ理由は
益子会長「日産とは平成23年に軽自動車の共同開発会社をつくり、一緒に仕事をしてきて信頼関係が築けている。ゴーン社長ともフランクにいろいろ話ができ、トップ同士の信頼もある。軽自動車以外の提携も話をしてきた。燃費(データ不正)の問題で早まったが、いずれこのような道になると考えていた。自動車業界の大幅で急速な環境変化に1社で取り組むのは難しい」
《益子会長の表情は、冒頭に比べて少し明るくなった》
益子会長「三菱グループの3社(三菱重工業、三菱商事、三菱東京UFJ銀行)には20%以上の株を持ってもらい、人的支援を続けてもらう。持ち株のトップシェアは日産になり、日産と三菱グループに支えてもらう構図は変わらない。日産からは、開発部門は人をいただく予定で、(開発部門の風土などを)大きく変えるきっかけがつくれるのではないかと期待している」