【日本発!起業家の挑戦】グローバル展開に必要なデザイン思考 (1/7ページ)

2016.5.17 05:00

btrax(ビートラックス)創業者のブランドン・ヒル氏

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 ■btrax創業者 ブランドン・ヒル氏に聞く

 デザインは、サービスやソフトウェアの見た目を改善するだけではなく、ビジネスが行われるプロセスそのものも改善する力を持っている。米・サンフランシスコと東京に拠点を置き、日米企業のグローバル展開をサポートするクリエイティブ・エージェンシーbtrax(ビートラックス)の創業者で最高経営責任者(CEO)のブランドン・ヒル氏に話を聞いた。

 ヒル氏は北海道で生まれ育ち、高校卒業後、音楽を学ぶためにサンフランシスコに移り住み、後にデザインを学んだ。ドットコムバブルがはじけた後の2004年にウェブ制作会社としてビートラックスを創業。以後、日本と米国のビジネスの橋渡し役となってきた。

 ◆日本企業の死角

 --ビートラックスでは、国境を越えて、デザイン思考に基づくブランディングとマーケティングを行っていますね。日米で、デザインへのアプローチに関して最も顕著な違いは

 「まず、一番分かりやすいのが視覚的な違いです。日本以外で流行しているデザインはシンプルで、余計な物を排除したミニマルなものが多いのに対し、日本の消費者はより複雑なデザインを好んできました。色の数が多く、余白が少ない。広告や雑誌の表紙を見れば分かるように、全体に、要素がとても多いんです。私見ですが、これは日本の漫画やアニメ文化によるものではないかと思います」

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