三菱自動車に続き、誤った自動車の燃費データ計測をしたスズキの会見で、出席した左から本田治副社長、鈴木修会長=18日午後、東京都千代田区の国交省(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
スズキは18日に開いた会見で、同社が法令の定めと異なる不適切な独自測定手法を用い始めた時期について、本田治副社長は「2010年ごろからとみられる」と説明した。
説明によると、同社の相良テストコース(静岡県牧之原市)は立地上、風の影響など天候に左右されるため試験が難しいという。そのため、法令で定められた「惰行法」による実測データではなく、タイヤやトランスミッションなど装置ごとの抵抗実測データや風洞試験装置での空気抵抗の実測データを独自に積み上げ、走行抵抗値として用いていた。
その風洞装置は2006年に導入、タイヤなどの転がり抵抗の測定装置は09年から10年にかけて導入したため、不正な手法の開始時期も10年ごろとみられるという。