4月の百貨店売上高、免税品が3年3カ月ぶり減 「爆買い」に陰りか?

2016.5.20 16:17

 日本百貨店協会が20日発表した4月の免税総売上高は、前年同月比9.3%減の179億9千万円で2013年1月以来3年3カ月ぶりにマイナスとなった。4月8日に中国政府が海外で買った商品に課す関税を引き上げたことなどが響いて、購買客数は7.8%増の26万人だったが、客単価が15.9%減の6万8千円と落ち込んだ。

 近内哲也専務理事は会見で、「訪日客の『爆買い』は少なくなっており、買い物から観光などにシフトしている」と述べた。化粧品や日用品など消耗品の売り上げは堅調だが、腕時計や宝飾品といった高額品の売り上げも減少しているという。

 免税手続きの来店国・地域別の1位は中国のため、今後も訪日客の消費は減少傾向が続く可能性が高い。

 同時に発表された今年4月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は前年同月比3.8%減の4536億円で2カ月連続で前年実績を下回った。

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