無線技術の開発が進む一方、基地局より先、いわゆるコアネットワークで新しい概念としてドコモが提唱するのが「ネットワークスライス」。ひとことで言えば「サービスごとに仮想ネットワークを用意する」というもの。現時点で想定される具体的な用途として、例えばM2M/IoTで、設置される場所が固定されるような機器については移動時の処理が不要になるため、そうした機能を省いた設備を仮想的に構築する。余計な機能がつかないため、コストダウンも期待されるのだという。17~18年ごろには標準化され、20年を迎える前に商用化される可能性がある。
一方、5Gで実現するものの一つとして自動車の自動運転が提唱される中、その実現のためには車車間通信や位置情報など複数の機能が求められる。自動車1台で、複数のスライスへ登録するには、新しいパラメーターが必要になるとみられ、現在そうした点の議論を進めているという。
このほか会場では、5G用のシミュレーターも紹介された。今回は三重県の伊勢志摩を舞台にしたシミュレーション。折しもサミット(主要国首脳会議)の舞台ということで、タイムリーな形で5G用の装置を現地で展開した場合の状況が紹介されていた。