23年頃からUSJの入場者は回復の兆しを見せ始める。そして次の大きな挑戦が人気映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたエリアだった。投資額は400億円。森岡氏からこの計画を聞いた経営陣は「高すぎる」と猛反発したという。
それでも森岡氏は説得を続けた。「集客の関西依存からの脱却」を目指したからだ。集客の多くを自宅から遊びに来る人に依存していたため、日本全国、さらには世界から集客できるコンテンツとしてハリー・ポッターが必要だった。
26年7月に完成したこのエリアは大成功し、関西の観光業界に多大な影響を与えた。このころからUSJが「関西経済の牽引役」とみなされるようになる。
■集客の切り札
関西依存からの脱却として次に構想したのが、まったく新しいテーマパークを沖縄に建設する計画だ。投資額は約600億円。沖縄の美しい自然と連携したリゾート施設にすることを見込んでいた。