富士通、ニフティ吸収劇の裏側 完全子会社化後にISP切り売り…狙いは? (2/4ページ)

2016.6.7 07:42

ニフティの沿革

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 インターネットであらゆるものをつなぐIoTやクラウドサービスに重点を移す富士通は、取り込んだニフティのクラウド事業と本体のクラウド事業を融合し、事業基盤を拡大したい考え。そのうえで苦戦するニフティのコンシューマー事業を切り離して別会社化し、再び売却するシナリオを描いているとみられる。

 富士通が是が非でも欲しいニフティのクラウド事業は、「パブリック・クラウド」と呼ばれるもの。スマートフォンのゲームなど一般利用者の大量のアクセスを効率良くさばくネットワーク基盤で、16年3月期の売上高は前期比26%増の62億円だった。手軽さと利用分野の拡大で今後も成長が見込める。一方、富士通のクラウド事業は企業グループ内の閉ざされた利用が中心の「プライベート・クラウド」で、事業者も多く激しい競争にさらされている。

 10年にニフティがクラウド事業を始める際、「担当者が富士通に仁義を切りに行ったが、富士通から『待った』をかけられた」(ニフティ関係者)という。本体のクラウド事業がようやく軌道に乗り始めた富士通にしてみれば、今後進出したいと考えているパブリック・クラウド分野で子会社に先を越されたくなかったためだ。だが、すぐに進出できる人的余裕も技術的蓄積もなく、結局はニフティの事業化を許すことになった。

米コンピュサーブのライセンス供与を受けて、パソコン通信サービス「ニフティサーブ」を展開し…

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