頭川さんは「女性は社会人になるにつれて氷菓から離れ、より高級感や濃厚な味を欲するようになる」と分析。「シニアだけでなく30代や40代の女性に浸透するような和風の新商品が出せれば、10代のころにハロハロに親しんだ世代も呼び戻せるのではないか」と考えたという。
そのためには、かき氷専門店にもある宇治金時ではなく、「そうした店にもない味」を追求する必要があると感じて、いろいろな店を見て回るなどして商品のコンセプトを固めていったという。
ハロハロに共通して使用するソフトクリーム、純水から作る氷との相性も考慮。最終的に沖縄県産の黒糖を使用した黒蜜と、北海道産大豆を使用したきなこ、わらび餅を使用した試作品「黒蜜きなこ」を完成させた。担当部署などでの試食などを経て、14年7~8月に試験販売にこぎ着けた。
◆厨房で飛び散らない工夫
試験販売での消費者の反応も良く、15年からの全国販売に向け手応えを感じていた頭川さんだが、全国発売を行うための開発会議で、ある役員から注文がついた。
「作る際にきなこが飛び散りすぎる。飛び散らない工夫をしないと認められない」