
英語での説明を聞きながら墨絵体験を楽しむアルゼンチン母子=東京・神保町【拡大】
こうした声に応えているのがネット旅行会社だ。墨絵体験は体験型ツアーの予約販売サイトを運営するベルトラ(東京都中央区)が今年4月から取り扱いを始めた。
1年前から「墨絵ワークショップ」として開催していた優太氏にツアーへの参加を呼びかけたのは、国内事業本部商品企画部のテルスオロ・キアラさん。英語で対応できる体験型プランを探していたとき、日本人顧客から紹介されたという。「墨絵で日本文化を体験できる。しかも先生は英語も上手で丁寧に教えてくれると聞いた」のが誘った理由だ。
キアラさんはこのほかにも、相撲の朝稽古、懐石料理、芸者体験、自転車での都心めぐりなど英語で体験できるプランを外国人目線で発掘してきた。
同社が集めた体験型ツアーは英語サイトで約3000種類、中国語サイトは簡体字、繁体字でそれぞれ約1000種類という。倉上智晴副社長は「訪日客のうち個人がターゲット。何を体験できるかを重視するので、『一歩先の体験』をミッションに体験型プランを用意している」と品ぞろえに自信を見せる。