
東芝情報機器杭州社で、実際にラインで作業する中国現地スタッフの「全能工」【拡大】
各拠点から選抜されたメンバーは、日本での世界大会に進出する。TIHでははんだ付けと電子機器組み立てコンテストに、過去十数年にわたり2~3人を選出し、近年は毎年優秀賞を獲得するという実績も残している。
TIHでのものづくりにかける意気込みは、同社が掲げる「Made by TOSHIBA Powered by Hangzhou」というスローガンに全て表されている。
TIH総経理(社長)の中原泰氏は、今回披露した取り組みや工夫などについて「恐らく日本のメーカーなら既にやっていることも多いと思うので、あまり自慢できるものではないかもしれない」とする。
一方で「TIHができて十数年が経ち、最初は日本に教えてもらいながらやっていたものも、だんだんと自分たちだけでできるようになり、今はさらなる自立化を目指しながら、成長していく段階に入った。現地スタッフの意識も高まっており、全体をまとめる力も付いてきた。近い将来、現地スタッフのみで運営されることもあり得る。そういった点を踏まえ、TIHは世界ナンバーワンの製造工場を十分狙うことができると思っている」との目標を語った。