
震災による休止から再開し、挽回生産が続くホンダ熊本製作所の大型二輪車ライン=13日、熊本県大津町平川【拡大】
従業員約2500人に大きな被害はなかったが、天井から配管が落下するなど建屋や設備が損壊し、生産を休止せざるを得なかった。島原俊幸所長は「震度4、5級の余震が続き、立ち入ることも難しかった」と振り返る。
休止に伴って一部の従業員が鈴鹿製作所(三重県)などに派遣される中、残った従業員ががれきの撤去や在庫の整理に奮闘。5月6日には被害のなかった在庫部品の海外供給を再開し、発電機などの組み立ても震災から約1カ月後に始めた。
二輪車のラインも6月6日に少量生産から再開。原付きや大型車など徐々に車種を増やし、13日にエンジン部品の供給が滞っていたグループの八千代工業が軽トラックの生産を再開したことで完全復旧した。
ただ、震災の傷痕は大きい。2017年3月期の生産休止による販売減や、設備復旧など震災関連費用は計251億円に上る見込み。今年4月の二輪車に対する軽自動車税増税など逆風もあり、二輪車生産は年17万5000台と震災前より10%以上も落ち込む見込みだ。