トヨタ自動車は15日、人工知能(AI)研究・開発を手がける米子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)が、ロボット技術や自動運転の研究で米非営利団体「OSRF」と連携すると発表した。ロボット研究に使う共有ソフトなどを開発するOSRFの技術を活用し、研究の加速を目指す。
OSRFはソフトの設計を公開し、幅広く利用を認める「オープンソース」と呼ばれる手法でロボット産業の発展を目指している。出資者は米国防高等研究計画局(DARP)や米宇宙航行局(NASA)のほか、独部品大手ボッシュ、日産自動車などで構成される。
TRIは連携で、OSRFが設立したコンサルティング企業と2年間の契約を締結。ソフト技術やロボット工学の研究支援を受ける一方、TRIはOSRFに100万ドル(約1億円)を助成する。
TRIのギル・プラット最高経営責任者(CEO)は、「(連携で)優れた技術プラットホームをわれわれの研究活動の根幹を支えるものとして取り入れていきたい」とコメントした。
TRIは今年1月に設立。8月には米ミシガン大とも連携している。