
タクシーの初乗り運賃を410円にする実証実験で、東京のJR新橋駅東口から利用する乗客=8月【拡大】
国際的にも高いとされる東京のタクシー初乗り運賃について、距離を短縮して料金を引き下げる都内での実証実験が15日終了する。8月上旬の実験開始から1カ月余り。利用者には好評で、国土交通省は早ければ年内にも初乗り400円台のタクシーを認可する見通しだ。ただ「もうけが減るのでは」と、料金収入に応じて給料が増減するタクシー運転手には疑心暗鬼が広がっており、新料金の定着に向けた課題も見えてきた。
給与体系見直しを
8月上旬、JR新橋駅からタクシーで新橋演舞場に向かった80代の女性がメーターを確認すると、料金は「570円」。従来の初乗り運賃730円より160円も安かった。女性は「年を取るとタクシーばかりだから安くて助かります」と顔をほころばせた。
女性が利用したのは、国交省が実証実験を行っている「初乗り410円」タクシー。15日まで都内の数カ所で実施する。現行で「2キロ730円」に設定されている東京地区(東京23区と武蔵野市、三鷹市)の初乗り運賃を「1059メートルまで410円」とし、以降は237メートルごとに80円が加算される。