三菱商事がローソンに対する出資比率を過半数まで引き上げて子会社化することが報じられた15日、東京株式市場ではローソン株が大きく買われて上げ幅は一時7.7%となった。ところがこの日、ローソンと肩を並べるように株価の値上げ競争をしたコンビニがあった。イオン系で業界4位のミニストップだ。
両社の15日の株価推移は、ローソンの高値が7.7%高い7980円、終値が7.0%高の7930円となった。対するミニストップは、高値が8.6%高で1749円、終値が6.5%高で1714円だった。東証1部の値上がり率ランキングではローソンが5位、ミニストップが6位となった。
この日の東証は大幅軟調で、東証1部銘柄の7割以上が値下がり。コンビニ関連でもセブン&アイ・ホールディングスも、ユニー・ファミリーマートホールディングスも値下がり。三菱商事もイオンも値を下げた。
そんななか、値上がりを競ったこの両社、いずれも三菱商事と深い関係にある。ローソンは三菱商事が33.4%を出資する関連会社。一方のミニストップはイオンの子会社だが、イオンの筆頭株主が三菱商事。出資比率は5%足らずとはいえ、筆頭株主だけに影響力は当然ある。このため、「ローソンとミニストップ」は以前から流通業界で経営統合などがささやかれる組み合わせだった。