
業務提携の検討開始を受け会見するトヨタ自動車の豊田章男社長とスズキの鈴木修会長(右)=12日、東京都文京区(桐山弘太撮影)【拡大】
本来、スズキは次世代技術への対応を、21年に提携した独フォルクスワーゲン(VW)との連携で進めるはずだったが、提携は決裂した。鈴木会長は「自社技術だけでは将来が危うい」と危機感を強めた。
そこに追い打ちをかけたのがスズキのお家の事情だ。スズキの経営を引っ張ってきた鈴木会長は今年、最高経営責任者(CEO)のポストを実息の鈴木俊宏社長へ譲った。会長依存の体質を脱し、俊宏社長を中心とする集団指導経営に移行するには、早期に後ろ盾を決める必要があった。
鈴木会長はトヨタ傘下になる可能性について「せっかちな質問だ。ゆっくり考える」と述べた。豊田章男社長も「私もゆっくり考える」と応じた。今後の両社の協議は自動車業界にも大きな影響を与えそうだ。