旭硝子、次世代冷媒の独自開発で参入 「脱・代替フロン」で巻き返し (1/3ページ)

2017.1.23 06:18

カーエアコン用の次世代冷媒「HFO-1234yf」を製造する旭硝子の千葉工場=千葉県市原市
カーエアコン用の次世代冷媒「HFO-1234yf」を製造する旭硝子の千葉工場=千葉県市原市【拡大】

  • 規制強化を受けて、エアコンメーカーなどは「脱・代替フロン」を進めている=ダイキン工業の滋賀製作所

 冷蔵庫やエアコンに使われる冷媒ガスで、主流の代替フロンに代わる次世代品の開発競争が激しくなっている。現状では欧米メーカーが先行しているが、そこに独自の冷媒で参入しようとしているのが、国内最大手の旭硝子だ。世界的な規制強化で「脱・代替フロン」の動きが加速するとみられるなか、「日本代表」として巻き返しを図る構えだ。

 業界標準の獲得狙う

 「開発した冷媒が業界標準を獲得できれば反転攻勢できる」

 旭硝子化学品カンパニーの井上次郎ガス事業グループリーダーは、開発中の次世代冷媒に期待を託す。

 同社は、2014年に次世代冷媒ブランド「AMOLEA(アモレア)」を立ち上げた。昨年2月には、工場やデータセンターに置くターボ式冷凍機向けに「AMOLEAyd」を加えた。

 「yd」は、同じ用途に使われている従来品「HFC-245fa」と同等の冷媒性能を確保している。一方で、温暖化への影響度合いを示す地球温暖化係数は、1000分の1以下に抑えた。従来設備にも大がかりな改修なしに使用できるため、投資も抑えられる。

国際規制で需要増加

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