旭硝子、次世代冷媒の独自開発で参入 「脱・代替フロン」で巻き返し (2/3ページ)

2017.1.23 06:18

カーエアコン用の次世代冷媒「HFO-1234yf」を製造する旭硝子の千葉工場=千葉県市原市
カーエアコン用の次世代冷媒「HFO-1234yf」を製造する旭硝子の千葉工場=千葉県市原市【拡大】

  • 規制強化を受けて、エアコンメーカーなどは「脱・代替フロン」を進めている=ダイキン工業の滋賀製作所

 開発は終えており、今月に入り米国の冷凍学会に認証を申請。早ければ6月に正式な冷媒として認められ、年内にも生産に乗り出す方針だ。同社では、ターボ式冷凍機以外に、バイナリー発電機や排熱回収ヒートポンプでの使用も想定している。

 同社は、ほかにもカーエアコン用に「HFO-1234yf」の製造特許を保有。千葉工場(千葉県市原市)で製造し、米冷媒大手のハネウェルに供給している。こちらも従来品の「HFC-134a」に匹敵する冷媒性能を確保しながら、地球温暖化係数は1300分の1にすぎない。また、家庭用の空調に使う冷媒の開発も進めている。

 井上リーダーは「(新冷媒に使われる)フッ素を製造してきたので、技術的な蓄積がある」と優位点を強調する。

 国際規制で需要増加

 代替フロンは、オゾン層を破壊するとして使用が禁じられることになった特定フロンに代わり、1990年代から使われ始めた。しかし、代替フロンはオゾン層は破壊しないものの、温暖化の効果が二酸化炭素(CO2)の数百~1万倍に達する。

どれか1つ欠けても顧客ニーズは満たせない

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