三菱重工の宮永社長、5度目のMRJ納入延期を発表 「難しさ、勉強すべきだった」

2017.1.23 15:35

MRJ事業について説明する宮永俊一社長=23日午後、東京都港区(菊本和人撮影)
MRJ事業について説明する宮永俊一社長=23日午後、東京都港区(菊本和人撮影)【拡大】

 三菱重工業の宮永俊一社長は23日、開発中のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」について、2018年半ばを予定していた初号機の引き渡しを最大2年延期し、20年半ばに変更した、と発表した。安全性を認証する型式証明の取得に時間がかかっているためで、延期は5度目となる。

 宮永社長は会見で、「(開発は)7合目、8合目まで進んでいるが、世界で販売していく上で、安心安全の面で最高水準であるという証明のために(延期は)必要」と述べた。また「開発を始める前に難しさを勉強すべきだった。分析が足りなかった」とも話した。

 三菱重工はMRJの一部装備品の配置を変更したほか、電気配線を最新の安全基準を満たす設計に変えた結果、納期に間に合わないと判断した。

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