
自動車総連の相原康伸会長=1日、東京都港区(松本健吾撮影)【拡大】
--足元の交渉状況は
「自動車総連では、ベアについて月額3千円以上を統一要求したが、中小・中堅企業でも大手並みかそれ以上のベアが要求されるなど良い形で交渉に入れている。今の日本経済は踏ん張りどころであり、底上げしていくためには賃上げが極めて重要だ。経済の好循環を生み出す起点は、賃上げ以外に見当たらない」
--経営側は要求通りの賃上げに慎重姿勢だ
「自動運転をめぐる世界的な競争激化など中長期的課題と、円高に伴う足元の収益の落ち込みという2つを背景に、今の段階では労使の認識に隔たりがあるのは事実だ。しかし、経営側も賃上げに対する社会的な要請に加え、ヒトへの投資が競争を乗り越える源泉になると理解している。15日の集中回答日に向け、より深い議論が必要になる」
--トランプ米大統領の通商政策にも警戒感がある
「通商政策の打ち出し方次第では影響が小さくないと認識している。ただ、これまでのところ大きな論点にはなっておらず、労使とも予見として小さくないリスクとみている状況だ」
--非正規従業員の待遇是正にはどう取り組むか
「今春闘では日給150円や120円の改善を要求する動きが出ている。時間当たりの賃上げの取り組みをもっと広げていきたい」
--長時間労働是正などの働き方改革も焦点となる
「各職場で働く一人一人が今の働き方を点検し、生産性をもっと高められるよう改革できるかが重要だ」