イワタニのカセットコンロが今も売れ続ける理由 “かゆいところに手が届く”モノづくりの軌跡 (6/7ページ)

2017.5.7 13:10

岩谷産業が1969年に発売した業界初のカセットコンロ「カセットフー」(写真提供:岩谷産業)
岩谷産業が1969年に発売した業界初のカセットコンロ「カセットフー」(写真提供:岩谷産業)【拡大】

  • 岩谷産業 総合エネルギー事業本部 カートリッジガス本部 CS推進部の福士拡憲担当部長
  • 最新カセットコンロ「カセットフー 達人スリムII」は従来商品よりもさらに薄型化した
  • 岩谷産業の商品ラインアップは幅広い

 ユーザーの声を受けた岩谷産業は屋外で使える、特に風に強いカセットコンロの開発に乗り出す。完成したのは「カセットフー 風まる」だ。この特徴は風を防ぐために二重構造になっている一方で、火を付けるために必要な空気が入る穴を設けている点である。また、火力は3000kcal/hと、一般的な家庭用ガスコンロと同じ強さに仕上げた。

 この商品を契機に、岩谷産業はユーザーのニーズに応えるような商品ラインアップを拡充していく。それが可能になったのは、何と言ってもカセットコンロに関する基礎技術を確立していて、他社がまねしようとしても難しかったからだ。その後、カセットコンロ自体を小型化した一人向け商品や、たこ焼き専用コンロ「スーパー炎たこ」、炉端焼き用コンロ「炙りや」などを相次いで発売した。

 その中で2016年に発売した焼き肉専用コンロ「焼まる」は大ヒットとなった。従来、家庭で焼肉をやる際にはホットプレートを使うのが一般的だったが、どうしても煙の問題があった。これを改善しようとしたのがこの商品だ。

「豚トロを何枚食べたか分からない」消費者目線で繰り返し実験

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。