和田: 学校に行くと、勉強が大変ですよね。塾に行くと、たくさんの宿題が出ますよね。このほかにも、子どもたちは友人関係や親子関係などで窮屈だなあと感じているのかもしれません。そうした気持ちをどのようにしたらやわらげることができるのか。どのようにしたら開放的な気分にさせることができるのか。そのひとつに「うんことちんちん」があるのではないでしょうか。もちろん、漫画には感動的なシーンがあったり、戦うシーンなどがあったりしますが、うんこ・ちんちんを描くことで子どもたちは前向きになれると思うんですよね。
『コロコロ』は閉ざされた世界
土肥: 時代によって、うんこ・ちんちんの描き方に変化はあるのでしょうか。例えば、料理の場合、時代に合わせて甘さを控えている……といった話をよく聞きます。
和田: 漫画で「うんこ」といえば「とぐろを巻いている」といったイメージをもっている人が多いのではないでしょうか。このような描き方をしたのは誰なのか分かりませんが、実際のうんこはどうでしょうか。とぐろをまいているものなんて見たことがないですよね。
土肥: 洋式トイレが増えているので、そのようなうんこを見ることはほとんどないでしょうね。
和田: うんこ・ちんちんというワードは「大きな声で言えない」「大人に言ったら怒られる」といった後ろめたさを感じているのではないでしょうか。でも、漫画ではそれを存分に描く。そうした表現に触れることで、男の子はちょっとスッキリしたり、明るくなったりするんです。あと、SNSなどを見ていると、若い人たちの間でも「うんこ、ちんちん」というワードをよく使っているんですよね。まるで、あいさつのように。
土肥: 雑誌にたくさんのうんことちんちんが登場していると、保護者からこのような声はないですか。「ちょっとお下品ザマス。ウチの○○ちゃんが悪影響を受けたら、どうするんザマスか」と。