積雪での立ち往生、JRが市のバス提供申し出を断る 「全員を一度に救助できないと考えた」

立ち往生したJR信越線の電車から降り、線路伝いに避難する乗客=12日午前8時13分、新潟県三条市
立ち往生したJR信越線の電車から降り、線路伝いに避難する乗客=12日午前8時13分、新潟県三条市【拡大】

  • 大雪の影響で立ち往生したJR信越線の電車=12日午前7時56分、新潟県三条市(共同通信社機から)

 新潟県三条市のJR信越線で乗客約430人が積雪で立ち往生した普通電車(4両編成)に一晩閉じ込められ、運転再開まで約15時間半かかったトラブルで、乗客救助のためバスを提供するとの市側からの申し出をJR東日本新潟支社が断っていたことが分かった。

 同支社の今井政人支社長は19日、トラブル後、初めて記者会見し、バスの提供を断ったことについて「バスでは乗客全員を一度に救助することは困難だと考えた」と釈明した。

 今井支社長はまた、降雪状況を把握する監視カメラを増設するなどの再発防止策を講じると明らかにした。

 石井啓一国土交通相はこの日の閣議後の記者会見で「状況に応じて自治体に支援を要請することが必要だ」と話した。