不特定の投資家から集めた31億円が未償還状態になっているソーシャルレンディングのみんなのクレジット(東京都渋谷区、阿藤豊社長、以下みんクレ)に大きな動きがあった。31億円の未償還債務をわずか1億円で債権譲渡する強引な幕引きに投資家から怒りの声があがっている。(東京商工リサーチ特別レポート)
2月23日、投資家に対して自社が持つ貸付債権を債権回収会社に譲渡したことをメールで通告、同時にホームページでも掲載した。
ソーシャルレンディングで高配当を謳い、投資家から資金を募っていた。だが、資金がグループ会社に流れ、昨年3月に金融庁・関東財務局、8月に東京都から相次いで行政処分を受けていた。
◆関連企業への貸付金を顧客に還流
みんクレは、2017年に金融庁と東京都から2度の行政処分(1カ月間の業務停止命令と業務改善命令)を受けた。
金融庁によると、みんクレがファンドを通じて得た資金の貸付先の大部分が実質上のグループ企業であるブルーウォールジャパン(2017年10月にテイクオーバーホールディングスに社名変更、渋谷区、白石伸生社長)ほか数社に集中していた。
みんクレからグループ企業へ融資された資金は、不動産事業の収益から返済するとしていたが、実際は償還期限が到来していない他のファンドで集めた資金を充当していた。さらに、「キャッシュバックキャンペーン」と称して顧客に還元していた現金は、実際は関連企業に貸し付けた資金が還流されていたことも明らかとなった。