【千葉発 輝く】エスコアール 失語症患者用教材、リハビリ現場一変 (2/5ページ)


【拡大】

  • リハビリなどに使われる支援機器と工作キット=千葉県木更津市
  • 障害者のリハビリ用の教材の出荷に向けた作業を行うエスコアールの社員(左)とその様子を見守る鈴木弘二社長=千葉県木更津市

 失語症のリハビリ教材にとどまらず、子供も含む障害者全般のリハビリや支援につながるさまざまな商品を開発している同社。言語聴覚士向けの教科書や自閉症を抱える作家の東田直樹さんの代表作で世界約30カ国で翻訳されている「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」の出版も手がける。

 こうした障害者支援の長年の功績が評価され、バリアフリーやユニバーサルデザインの推進に顕著な功績のあった個人や団体が表彰される内閣府の「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」を受賞した。

 1997年に言語聴覚士法が成立し、国家資格となった言語聴覚士の地位向上などにも尽力している。「かつてはリハビリの現場で理学療法士や看護師などの国家資格を持つ人に交じって、資格を持たない言語聴覚士が一緒に仕事をしていた。これはおかしいとずっと思っていた」と振り返る。こうした地道な活動で、同社が新商品の展示会などを行うとなれば、全国から多くの専門家が訪れる。

 障害者雇用にも熱心

 商品開発で障害者への支援に熱心に取り組む一方、障害者雇用にも積極的だ。同社の10人の正社員のうち5人は障害者。障害の程度や個性に合わせて適材適所でのびのび働いている。

 足の不自由な社員は、パソコン作業で書籍の出版などの業務を一手に担う。発達障害の一種であるアスペルガー症候群の社員は、電話応対などは苦手なので、代わりに翻訳業務といった得意分野で活躍する。

 「障害者の方たちと自分が一緒に会社をやっていきたい」との思いは実現している。

続きを読む