【神奈川発 輝く】三和織物 「撚糸の里」伝統産業つなぐネクタイ (4/5ページ)

 --そんななか、今後はどう事業展開するのか

 「涼しさを演出できるフレスコ織の認知度を高めていきたい。これまでネクタイ生地の生産を事業の中心に据えてきたが、今後は幅広い商品作りをしていかなければならないと考えている。例えば、衣類やストール、マフラーなどの生地。専用の織機を2台導入する予定で、製品化へ基盤を固めているところだ」

機械式織機から美しい色柄のネクタイ生地が生産されていく =神奈川県愛川町の三和織物本社工場

機械式織機から美しい色柄のネクタイ生地が生産されていく =神奈川県愛川町の三和織物本社工場

 --生産拡大の狙いは

 「見たこともない色や感触など、新しい生地の開発を通して、消費者に感動を与え続けていく企業でありたいと考えてきた。アパレル関連の商品はいくら品質が良くても、デザインや配色が悪いと手に取ってもらえない。感性を磨くこと、そして織物の技術力を向上させるため研鑽(けんさん)を積みたい」

 --織物業が衰退するなかで、生き残ることができたのはなぜか

 「(神奈川県の)愛川町はのどかな田舎町だが、最終バスの時間が早いなど、交通の便がいいとはいえず、都市部に比べて生活も便利とはいえない。企業には人手不足の問題がつきまとう。ただ、そんな環境が、少ない人数でいかに効率良く経営できるかを考えるきっかけとなり、織機を改造するなどの工夫も生まれた。結果的に最適な経営体制の構築につながったのかもしれない」

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