市場規模は12兆円! デジタル・非デジタルの「両輪」で成長続けるコンテンツ産業 (2/5ページ)

 メディア別ではネットワーク市場が大幅伸長

 メディア別で見た場合は、パッケージ市場が3兆9686億円で前年比5.1%減となった一方で、ネットワーク市場は3兆2458億円と同14.0%増の大幅伸長。オンラインゲーム運営サービスや動画配信の伸びに加え、インターネット広告が1兆2206億円で同17.6%増と拡大して市場を支えた。インターネット広告の増加額は1828億円でオンラインゲームの1682億円を上回り、2017年の増加額ランキングで1位。放送は3兆6218億円で同0.5%減。依然として規模は大きいものの、一部に動画配信サービスへのシフトが起こっているようだ。

 2017年のデジタルコンテンツ市場は8兆6844億円で前年比4.1%増。デジタル化率は69.6%まで来ており、前年から1.9ポイント拡大した。

 「デジタルコンテンツ白書2018」では、コンテンツの分野動向について、それぞれの分野の統計や、市場に詳しいアナリスト、ジャーナリストによる分析も掲載している。このうちゲーム産業は、ニンテンドースイッチの発売によって家庭用ゲーム機のハード市場が2017年は1924億円となり、2016年の1267億円から大きく増額。ソフト市場もニンテンドースイッチ対応ソフトやプレイステーション4対応ソフトが伸び、携帯型ゲーム機向きのニンテンドー3DS対応ソフトの落ち込みを埋めて、2016年の1880億円から2017年は1942億円へと拡大した。

各市場の動きと今後への期待は