“体験”求めて非デジタルのライブ市場も伸び
非デジタル分野ながら“体験”を求める人たちのニーズに応えて伸びているのがライブエンターテインメント市場。「デジタルコンテンツ白書2018」では、ぴあ総研の調査を取り入れ2017年の市場を5151億円と集計。2016年の5015億円から伸びていることを紹介している。内訳は音楽が3466億円、ステージが1685億円。
ぴあ総研所長の笹井裕子氏は、ポップス分野は「2016年に続くポール・マッカートニーの再来日も評判を集めた。国内公演は“アイドル”“ベテランアーティストの活躍”、“アニメ関連ライブ”という、ここ数年間のトレンドの延長線上で2017年も推移した」と分析。アニメ関連では「ゲームやアニメ・マンガの舞台化=2.5次元ミュージカル作品もますます増えている」と書いており、これらのトレンドは2018年も続きそうと指摘している。会場が足りない問題や、チケットの高額転売問題なども残るが、解決へと向かう動きもあってライブエンターテインメント市場の活況を後押ししそうだ。