リーマン・ショックがあった2008年まで出版部数は右肩上がりで、ピーク時(08年4月25日号)は6万部まで伸ばした。
しかし、リーマン後はインターネット媒体の台頭などで出版事業に逆風が吹き付けた。そこで出版業から観光サービス業へシフト。新たな事業として、13年に宿泊施設の運営、昨年は外食事業に相次ぎ参入した。
宿泊事業に参入した理由は、03年の政府の観光立国宣言に遡る。政府は当時、年間約500万人だった訪日外国人観光客を1000万人に伸ばす計画を発表。これを見て「京都も宿泊場所が少ない。いつか宿泊事業は手掛けたい」(中西社長)と思うようになった。
訪日客に夜の楽しみ
雑誌の経営が厳しくなり始めたタイミングに合わせ、13年に京都市内で1泊3万円程度の宿泊施設を開業。今年は訪日客が3000万人を突破すると予想される中、リーフが運営する宿泊施設は8カ所に拡大した。
もともと実家は京都の不動産業者。中西社長は「幼い頃から父の仕事を見て育ってきた経験もヒントになっている」という。宿泊事業は軌道に乗り、出版事業を補う収益の柱に育ってきた。それでも経営の軸は雑誌「リーフ」に置くという。
京都はバブル経済の1980年代から「どんどん洗練され、西洋化してきた」(中西社長)と街の変遷をみる。今や訪日客であふれる街の新たな課題も見えてきた。京都市内は宿泊施設の計画が相次ぎ「泊まる場所は増えたが、特に外国人が夜楽しんで消費する場所が圧倒的に足りない」とみる。