JリーグCS決勝戦、鹿島が8度目V 「どこよりも勝ちを意識」勝ち点首位の浦和に逆転勝ち

 
JリーグCS勝った鹿島アントラーズが浦和に逆転優勝。MVPは2得点をあげた金崎夢生。前列右は主将の小笠原満男=12月3日、埼玉スタジアム(撮影・大橋純人)

 J1年間王者を決める明治安田チャンピオンシップは3日、埼玉スタジアムでホームアンドアウェー方式の決勝第2戦が行われ、第1戦を1-0で先勝した浦和(年間勝ち点1位、第2ステージ優勝)と鹿島(同3位、第1ステージ優勝)が対戦し、鹿島が2-1で勝利して、7年ぶりリーグ最多となる8度目のJ1王者になった。

 前半7分、浦和の興梠が鮮やかにボレーシュートを決めて先制。同40分に鹿島の金崎がヘディングで同点ゴールを決めると、後半33分には再び金崎がPKを決めて2-1で勝ち越した。2戦合計で2-2で並んだが、アウェーゴール数で鹿島が上回った。

 鹿島はクラブワールドカップ(W杯)に開催国代表として出場し、8日の1回戦でオークランド(ニュージーランド)と横浜・日産スタジアムで対戦する。

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 鹿島の優勝を告げる笛が響くと、ピッチに歓喜の輪ができた。敵地で2点奪って勝ち切るという難題を、完璧にやり遂げた選手を笑顔で迎えた石井監督は「CSを取ったチームが王者。全ての力が合わさった結果」と笑った。

 前半7分の失点に動じなかった。2点が必要な状況は変わらず、「1点取られても焦りはなかった」(遠藤)と、徐々に堅守から攻撃のリズムを作る形を取り戻した。前半40分に相手の隙を突いて同点。後半は逆に主導権を握り、勝ちきった。

 第1ステージを制したが、第2ステージは勝ち点が伸び悩んだ。選手の意見を尊重する石井監督の方針が選手間での口論を生んだ。8月に心労で一時休養した指揮官はは早期復帰すると、「自分が先頭に立ってやっていかないと」と、ミーティングで明確に指示を出す方針に転換。チーム崩壊の危機を救った。

 2009年の3連覇以降、リーグ制覇から遠ざかった。内田や大迫が海外移籍し、12年には過去最低の11位。13年から世代交代に舵を切り、土居や昌子ら若手を育てた。小笠原ら黄金期を知るベテランとともに、地道に作った土台が花開いた。

 年間勝ち点3位でCSに臨み、土壇場で逆転。鈴木満常務取締役強化部長は「プロクラブの一番の目的は勝利。どこよりも勝ちを意識していることがうちの勝負強さの要因」と評した。

 「年間勝ち点1位をとって完全優勝が一番いいけど、来年に取っておく」と小笠原。チームが手にした18冠目は、「常勝軍団」復活へののろしとなるはずだ。(小川寛太)