中国に盗まれる日本の地名 和歌山知事が激怒「とんでもない国」 (4/7ページ)

2012.12.1 08:25

紀州へら竿を手に取る田中和仁・紀州製竿組合長。中国企業の「紀州」商標出願を懸念している=和歌山県橋本市

紀州へら竿を手に取る田中和仁・紀州製竿組合長。中国企業の「紀州」商標出願を懸念している=和歌山県橋本市【拡大】

  • 中国系企業による「紀州」商標出願に和歌山県が異議申し立て。紀州へら竿のパンフレット(右)と、中国で出願された「紀州」の文字(左)。酷似している

 田中組合長には、苦い思い出があった。過去に中国で開催された釣り関係の国際見本市を訪れた際、商標出願とは違うが、デザインや銘まで、紀州へら竿がコピーされたケースがあった。当時、紀州製竿組合は中国にどうやって法的に対抗すればいいのか、わからなかったという。

 今回、パンフレットのロゴの一部が商標出願された可能性が極めて高い「紀州へら竿」は、ヘラブナ釣り愛好家には「あこがれの品」ともいえる高品質の竿で、明治時代から続く歴史を誇る。

 「第2次世界大戦で史料が焼失したため、本当はもっと歴史があるんじゃないかという説もあります」と田中組合長は付け加える。

 材料の竹取りから完成まで1人の職人が約1年がかりで仕上げる。しなやかさと頑丈さを兼ね備え、1本約5万円から、高いものでは約80万円の値がつくという。

 そんな高品質の竿には根強いファンが多く、職人の個性が加わるため、1本とて同じ竿はないことも魅力の一つだ。ユーザーにとって「この池には小さい魚しかいないから、小さめの竿を使おう」、「おれは、この竿の曲がり具合が好きなんだよ」と竿選びで無限の楽しみ方ができるという。

中国との取引は「微々たるもの」だという

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