信頼失った食品「誤表示」 世間の感覚では「偽装」というのでは? (5/5ページ)

2013.11.11 06:10

  • 大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)

 食材偽装を社会や国家の信頼にまでつなげていく見方など、いまどき笑われるかもしれない。過去にもこんな文がある。「もし商業を談ずるにあたりて、国家ということをもってせば、人みな笑いて空論とし、嘲(あざけ)りて過大とするを常とす」。資本主義化が進む近代日本で、公益を忘れ私利にのみ走る商人を批判して言論人、三宅雪嶺(せつれい)が書き付けた言葉。明治24(1891)年のこの本、題を「偽悪醜日本人」という。

 次から次へと偽装は明らかになった。程度に差はあれ、正すべきは正すべし。今年の世相を表す漢字が再び「偽」となることなどないよう、願う。

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