マーラを人工保育 東松山市のこども動物自然公園 (1/2ページ)

2014.1.5 17:15

 埼玉県東松山市の県こども動物自然公園で、マーラの赤ちゃん2頭が人工保育で育てられている。園内で放し飼いにされている母親が来園者の目の前で出産し、巣穴もできていなかったため寒さに弱い赤ちゃんを急(きゅう)遽(きょ)保護、飼育係が母親代わりを買って出た。

 赤ちゃんの母親は11月30日午後、園内のサイチョウ舎付近の園路上で出産。周りに来園者もおり、園内バス「彩ぽっぽ」の運転手がマーラ担当の乳牛コーナーに通報。飼育係の中村裕子さんらが駆け付けると、赤ちゃん2頭の体は既に乾き、元気に歩き回っていた。近くに両親もいたが、母親は初産で巣穴も掘っていなかったため、赤ちゃんは夜間の冷え込みに耐えられないと判断、保護した。

 保護された赤ちゃんは両手に乗る大きさで体重は約600グラム。いずれもオスで、中村さんらは子猫用の粉ミルクを与えた。2日以内に母親に戻すことができれば、子供を認識して子育てを続けるとされるため、放し飼いのマーラに餌を与えている餌場で、両親を保護する計画だったが、現れなかったという。

同園は今回の赤ちゃんを含めてマーラ95頭を飼育

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