渋谷駅“最高難度”の大改造 8事業並行、連携と工程管理が鍵 (4/4ページ)

2014.6.19 06:41

 昨年5月に発足した渋谷駅前エリアマネジメント協議会が、情報発信などソフト面の役割を担う。東急電鉄、東急不動産、UR都市機構の3社が事務局となり、今年度から情報サイトの開設や仮設通路の装飾などにぎわいの演出を行う「SHIBUYA+FUN PROJECT」に着手した。情報サイトには、渋谷駅周辺の最新状況が分かる地図などを掲載している。

 渋谷駅街区土地区画整理事業でも情報サイト「SHIBUYA FUTURE」を開設しており、工事の月間予定工程表が掲載され、工事の進行状況が分かる写真も掲載している。

 1日200万人以上の乗降客に見守られながら、これだけの巨大建設プロジェクトが進行していくのはほとんど前例がない。工事期間中は仮設塀で囲って現場が見えないようにしているが、渋谷駅埼京線の通路窓から工事の様子を熱心に眺めている人をしばしば見かける。

 全体が完成するのは、東京五輪をまたいで10年以上先となり、それまで工事が続く。駅利用者に不便をかける建設工事を、新たな“コンテンツ”として積極的に活用して情報発信し、渋谷のファンを増やすという逆転の発想も必要かもしれない。

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