同級生殺害事件が起きた長崎県佐世保市の市街地【拡大】
意識持てず
「甘さがあったと言われれば真摯(しんし)に受け止めるしかない」。小6時の給食への異物混入事案をめぐり、佐世保市教委の担当者はかみしめるように話した。
少女は“実験”するかのように毎回、薬剤を変え、0・3ミリリットルずつ混入した。初めの4回は級友の女児への「憂さ晴らし」が目的。男児を狙った最後の5回目は動機が分からない。混入を繰り返すうち人体への影響に関心が移った可能性があるが、「当時は問題意識を持てなかった」。
問題の先送り
名士の家で育ったために体面が優先され、問題の解決が先送りされたとの見方もある。
市教委は給食への異物混入を市議会や警察へ報告、通報しなかった。県によると、金属バットで殴られた父親が行政に助けを求めた形跡はない。県教委によると、精神科への通院を学校は知らされていなかった。
捜査や家裁調査で真実を究明し、今度こそ少女の立ち直りにつなげなければ、少女に優しく接していた女子生徒が浮かばれない。