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■講義を自らのキャリア形成に生かそう
国際関係を論じたのは、高村正彦氏(自民党副総裁、衆議院議員)、北原巌男氏(日本東ティモール協会会長・元駐東ティモール日本大使)、瀬谷ルミ子氏(日本紛争予防センター理事長)の3人の方々。共通するのは、「“まっすぐな”強い思い」でした。高村氏からは、幼少時の経験から戦争の悲惨さを知っているからこそ、政治家の最も大切な使命は国の平和を守ることであるという強い信念のもと、平和を守る政治家として何をすべきかを常に考え行動していることを、北原氏からは、21世紀最初の独立国である東ティモールのグスマン首相からの中大生へのメッセージも紹介。国の発展の裏にある歴史を学ぶとともに、「思無邪(おもいよこしまなし)」という“まっすぐな”心で、自分に自信を持って行動することの大切さを、瀬谷氏からは進路に迷っていた高校3年の時、新聞に掲載されたルワンダ大虐殺の写真を見て「紛争地のために何かをしたい」と強く思ったことが今の行動を支えていること,を紹介いただきました。