中央大学は司法試験や公認会計士試験などで圧倒的強さを誇ってきましたが、この“中大パワー”は、どちらかといえば、グローバルとは対極のイメージで語られることが少なくありませんでした。しかし、実際には、1885年「英吉利(イギリス)法律学校」として「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと創設されたことからも分かるように、創立当初からグローバルな教育を目指しています。学生たちに、こうした中央大学のDNAを再認識してもらうとともに、講義内容を自らのキャリア形成に生かしてもらおうというこの講座の試みは、学生たちからのフィードバックを見る限り、多くの学生に理解されたと考えてよいでしょう。
自分は今どこにいるのか、どこに進もうとしているのか。コンパスと海図を手に入れ、大海原に漕ぎ出してほしい。そのための準備は、後半に続きます。
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【プロフィル】酒井正三郎
さかい・しょうざぶろう 1981年中大大学院商学研究科博士後期課程満期退学。92年から現職。2000~02年比較経営学会理事長、13年から中大全学連携教育機構長を兼務。
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【プロフィル】高橋豊治
たかはし・とよはる 1988年一橋大大学院商学研究科博士後期課程単位修得。高千穂商科大(現高千穂大)商学部助教授、教授を経て2002年4月から現職。
●=さんずいに余
★=隆の生の上に一