僕は、加藤達也前ソウル支局長(現東京本社社会部編集委員)の主張を全面的に支持する。加藤氏はコラムについて、韓国の政治や社会状況を「ありのままに伝えようとした」と27日の事実上の初公判で述べた。加藤氏の言う通り、メディアはありのままを伝えるもの。加藤氏はあくまで事実を伝えようとしたのであって「誹謗中傷の意図はない」という主張はよく分かる。
そもそも首相や大統領は公人中の公人であって、プライバシーはない。一般人が踏み込めない公人の行動を伝え、世論に問うのがジャーナリズムだ。僕も取材をする中で、取材相手に「そんなこと書くな」と嫌がられることはよくある。しかし書くべきことは書くべきだ。いつもそう思ってやっている。